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先週は週末に家族サービスでスキーに行ったり、東京に出張があったり。更には年度末の歓送会(私が送の対象であったりする訳で・・)やらで、3月に入って模型はすっかり停滞しております。 ネタ的にも苦しいところですが、リベット噺を続けます。

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1) リベット打ちについて、一番肝心なことが最後になりました。車の運転で言えば発進に対しての止まり方、コンピュータで言えば起動に対してのシャットダウン。 すなわちリベットを打っで失敗したときの埋め方です。

慎重にラインを決めてゲージにそって均等なピッチでうっていっても、やはり失敗はあります。よくあるのが、筋彫りと整合がとれていないというものです。
こういう場合、失敗したリベット列を埋めるのに、ポリパテ、瞬間、黒瞬間・・・を使用するまえに私はまず、リベットを押し潰しています。

リベットは、針を押し付けることによってプラの一部を外側に押しやって窪ませているだけなので、外側にカエリとして盛り上がった部分を元の中心部に押し込めば、パテ等で埋める必要はありません。 筋彫りはラインを削り取るので失敗したら必ず別の材料で埋める必要がありますが、リベットはそうではありません。

この押しつぶす作業、金属の硬いヘラが良いです。私はなぜかタミヤのピンセットの端を使ってます。厚みがあって硬く押し付けやすいのと、わずかなRにより不要な傷がつき難いのです。なんと、これだけで、毛穴ほどの小さな穴に戻すことができます。全部のラインが出来てから、この毛穴を溶きパテかサーフェイサーで埋めればOKです。
DSC01525.jpg
(ピンセットのうえのテープについては後述)

DSC01526.jpg
ピンセットの当該部のペンが剥げてます。

Q 押しつぶして埋めたリベット穴のすぐそばにリベットを打ち直しても問題ないか? 欠けたりしないか?
A 大丈夫です。プラに粘りがあり問題ありません。

2) 硬さのある直線ガイドテープでは難しいのが3次元曲面です。 胴体の輪切りラインは特に苦労します。
モデラーズの細いマスキングテープを巻いてラインを決め、ピッチはフリーハンドで売っています。上の写真の黄色いテープです。 伸びやすいテープが良いようですが別に普通のマスキングテープでもいけそうな気もします。
ピッチを決めるにはころころ転がすタイプのリベット打ち工具が良いかもしれません。ハセガワと、北風舎の工具を持っていますが最近は使っていません。

3) 主翼の舷長方向については、ガイドテープを内側に貼るか、外側に貼るかでラインが大きく違ってきます。テープ任せにせず、まずディパイダで基準となる筋彫りから等間隔でラインを決め、それから3mmくらいに細切りしたガイドテープを貼り付けます。このような場合に限らず、キットパーツの筋彫りはリベットラインを決める際に大変役に立ちます。キットの筋彫りが間違っていることはままありますが、それでも並行とか直角を決める十分役に立ちます。

4) ガイドテープを4,5回使うと粘着力が落ちる点については回復策があります。商品の売り上げ的にはマイナスな話なんでショップの方は煙たく思われるかもしれませんが。 ティッシュにアルコールを含ませて拭けば付着したゴミを取ることが出来、粘着力が復活します。アルコールは去年、フューチャーワックス希釈用に買ったものがほとんど残ってたので試しにやってみたらうまくいきました。テープの粘着成分のほうはあまり取れません。4,5回で使い捨てのものが、あと2,3クール、計20回くらい使えます。 コーティングゲージで罫書く作業が面倒だったので随分助かります。

5)一区画を全部打ち終わったら、まとめてカエリを取りラインを確定させます。 いきなりペーパーを掛けるとカスで折角のリベット穴が埋まってしまい勝ちなので、カエリは刃物でそぎ取るのが良いかと思います。「彫刻刀がよい」というノウハウを有名サイトで読みました。見事にスパスパとカエリをそぎとることが出来ます。が、へたくそな私は表面に傷をつけがちなので、最近は、カッターナイフの刃をのばしてそぎとっています。そぎ取れ具合はイマイチですが傷はつき難いです。 ある程度そぎ取れたらペーパーをかけます。これは普通に800番くらいをかけてます。

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以上、3回を費やしてのリベット記事でした。リベット打ちについて自分の方法をまとめることができたかと思います。くどいようですが、作業はそんなに難しいものではありません。時間が掛かるだけです。その結果として特に48の大戦機では効果抜群ですので、一度トライされてはとおもいます。

で、タイフーンの現況は以下の通りです。といっても非常に分かりにくいですが・・ 8割くらい終わりました。
DSC01516.jpg

DSC01518.jpg

DSC01521.jpg

あと3時間くらいで長かったリベット打ちから解放されそうです。



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【2010/03/20 20:58】 | 未分類
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パテ埋め
リカバリーの方法、いつかチャレンジしたいと考えてる者にとって非常に参考になります。
公試さんの記事を読んでいると自分でも出来そうな気分になっちゃいます。(実際のところはそうでないのでしょうが・・・)
手間を掛けていつか取り組みたいと考えている題材があるので、後はリベットラインの参考資料などをそろえたいと思います。


公試
>>パテ埋め殿
埋める方法さえ確保できればチャレンジもしやすいかと思います。難しいのは主翼前縁、胴体の輪切りくらいで平面的な部分はなんということありません。是非にトライ下さい。

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コメント
この記事へのコメント
リカバリーの方法、いつかチャレンジしたいと考えてる者にとって非常に参考になります。
公試さんの記事を読んでいると自分でも出来そうな気分になっちゃいます。(実際のところはそうでないのでしょうが・・・)
手間を掛けていつか取り組みたいと考えている題材があるので、後はリベットラインの参考資料などをそろえたいと思います。
2010/03/21(Sun) 00:29 | URL  | パテ埋め #xfEiCw62[ 編集]
>>パテ埋め殿
埋める方法さえ確保できればチャレンジもしやすいかと思います。難しいのは主翼前縁、胴体の輪切りくらいで平面的な部分はなんということありません。是非にトライ下さい。
2010/03/21(Sun) 18:06 | URL  | 公試 #-[ 編集]
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